鳥たちの姿や鳴き声は、かわいいですね。
日本で確認できる鳥たちは、約550種といわれています。
一年をとおして見られる留鳥、夏に見られる夏鳥、冬に見られる冬鳥、おおきく3つに分けられます。
日本の中だけで移動する鳥もいれば、北海道ではロシアのカムチャッカ地方や、九州では中国大陸や東南アジア地方などと行き来する鳥もいます。
行き来することを「わたり」と呼びます。
鳥たちには国境はありませんね。
そして、すみかは、山地、森、草原、湿原、水辺、海などとさまざまです。
とくに、大きなワシやタカなどの肉食の鳥たちは、豊かな生態系を示すものでもあります。
このワシやタカのように生態系ピラミッドの上位にいる生き物を「アンブレラ種」と呼びます。
タンチョウ
日本では1924年に北海道釧路湿原で見つかるまでは絶滅したとされていました。
冬期の餌付けに成功しつつ増加。
2000年調査では740羽が確認され、現在、1000羽を超えたともされています。
古くから日本文化の象徴の一つとされてきました。
ラムサール条約登録湿地・濤沸湖での
越冬ファミリー
ナベヅル
マナヅル
「鹿児島県のツルおよびその渡来地」が、特別天然記念物に指定されています。
およそ1万羽のツルたちが越冬のために飛来します。
1947年には275羽しかいなかったそうです。
北海道と九州では、それぞれツルが共通の有名地になっているようですね。
オオワシ
冬鳥としてロシアから北海道に飛来し、主に魚を食べます。漁師町やサケマスの死がいがある河川地帯で越冬します。
流氷に乗って飛来するわけではなく、11月下旬ころにやってきます。
オジロワシ
北海道では少数が繁殖しますが、冬鳥としてロシアから飛来します。
オオワシと同じく海岸、河口、湖沼地帯を好みます。
オオワシ同様、海ワシと呼ばれます。
エゾシマフクロウ
国内最大のフクロウ。
北海道東部の森林で暮らしています。
個体数の激減が心配されています。
アイヌの人たちは「コタンクルカムイ」(村の守り神)として大切にされてきています。
クマゲラ
国内最大のキツツキ。
北海道と東北北部に暮らしています。
キョーンキョーンと鳴き、ドラミングの音も大きいです。
アイヌ語では「チプタ・チカップ」(船を掘る鳥)と呼ばれています。
そのほか、九州では、カササギ(繁殖生息地)が指定されています。
(C) Itoda
鳥たちの姿はかわいく、美しい声にいやされますね。
四季の場所、天候、時間帯によって確認できる種類は異なりますので、なるべく毎月の観察会やバードウォッチングに参加して楽しみたいものです。
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