秋になると紅葉(こうよう)が見られますね。
じつは、この日本は世界に誇る紅葉の国です。
例えば、北欧や北米では針葉樹林だけなために多彩な紅葉は見られませんし、
また、赤道に近い熱帯林にゆけば、もちろん紅葉は見られません。
世界一紅葉の美しい国・JAPANなのです。
なぜ、そのような背景になったかと理由をあげますと、
1)氷河期時代は、日本はぎりぎり氷河には包まれなかった
2)そこで残った落葉広葉樹たちが復活し、多種多様な森となった
3)ヒマラヤ山脈からの偏西風により気温、降水量が適度である
4)海に囲まれた南北に細い島で、気候が寒冷から温暖までと適度である
5)紅葉を愛する人たちが、特にモミジ・カエデ類を植えてきた
など、です。
特に、落葉広葉樹は、その森林環境や果実(どんぐりなど)から多様な生き物たちを
育むものでしたし、太古にはヒトの大切な食糧でもありました。
いま、北海道では、紅葉を見ながら宴をする「観楓会」(かんぷうかい)という文化もありますし、本州以南では、もちろん、紅葉狩り(もみじがり)という文化風習も
ありますよね。
季節:10月上旬~11月上旬
撮影地:根北峠、チミケップ湖、北見市端野
季節:11月上旬~12月
撮影地:北九州市小倉北区・門司区、英彦山麓
いかがですか?
北海道は原生林的な森林と二次的なカラマツ林、九州ではむかしから植えられてきている木々の紅葉の様子を感じていただけたでしょうか?
見られる時期も違いますね。
これから紅葉を観るときには、ぜひ、日本が世界に誇る景観の一つなのだと思ってみて下さい。
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